ひめのブログ
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■中野剛志氏「電力自由化は無能無策の極地」書起こし[後編]



前編はこちら
http://000hime.blog74.fc2.com/blog-entry-429.html



- コストの話 略 -

石炭はkwあたり6円から7.6円
天然ガスは8円から9円くらい
原子力発電は5円から7.4円
風力発電は14円
太陽光は50円から60円

廃棄物処理や廃炉、安全対策のコストを考えても、原子力発電の方が安い。
(原発の総発電量が50年15兆kwだから)

- コストの話おわり -



しかもですね、風力14円とか太陽光50円とかいう議論もですね、単純に比較はできなくて。原子力に代替するのであれば、ここの


2501_20110724053509.jpg


つまりずーっと発電し続けると。だから風がやんだら止まるとか、太陽が出てない夜は供給できないとかいうことがあっちゃいけない、そのぐらいやらなきゃいけないんだとすると、例えば蓄電池、蓄電池は非常に高いんですが蓄電池をくっつける、そうするとまたコストが上がる。それから風力や太陽光が止まってるときにバックアップのために火力発電も用意しておかないといけない、そういった費用を加える必要があります。それから自然の制約で、適地がどんどん少なくなればコストはどんどんどんどん上がるわけですから。


従って原発の、よく自然エネルギー派が原発(のコスト)が低く見積もられているってよく言うんですが、そりゃそうかもしれないけど、風力や太陽光発電のコストだって相当低く見積もられています。そのことを考える必要があります。

従って、欧州のようなところですらですね、さっきドイツの例で申しあげたように、再生可能エネルギーの普及は限定的で、それはコストの問題と、それから欧州ですら自然の制約があるっていうことなんですね。

もうひとつあまりよく言われてないことなんですけど、さっきから言ってるように、風力や太陽光のように不安定な電力が増えるとこれを安定化させるために蓄電池、蓄電池は非常に高いんですが、そうでなければいざというときに発電をするバックアップの火力発電を増やして、ならして安定化させないきゃいけないんですね。

だとすると、風力や太陽光が増えると火力発電が増えるっていう可能性があるんですけど、そのことについて自然エネルギー派はまったく言ってないんですね。

どうしてそういう事になっちゃうかというと、さっきから申しあげてるように原発と太陽光や風力というのはぜんぜん性質が違うのに、同じ電力っていうふうに言っちゃってるんですね。だけど品質がぜんぜん違うので比較ができないんです。

従って風力や太陽光のポテンシャルは、たとえば日本の空き地に敷き詰めたらとか、原発何機ぶんとかですね、原発にぜんぶ代わるとか、ポテンシャルの議論がよくありますが。まそれはコスト度外視してるからそれ自体論外なんですけども。それ以前に原発何機ぶんって言ったときに、それほんとに出力が変動するっていうことまで考慮にいれて。変動しない電源と変動するものをですね、比べてるんですね。だから比べてること自体おかしいので、こういうふうに動く風力や太陽光と、こういうふうに出力がでる原子力を、出力が何機ぶんとか代えて計算することはできない。

不安定な風力や太陽光であれば、これは火力や備蓄電池をくっつけて安定化させてその上で比べると。その上でコストを計算しなきゃいけないんですね。

誰もそれをやろうとしないという事です。



それからですね、菅首相がやりたがっているいわゆる固定価格買い取り制度。これもかなり問題であります。

ドイツがよく先例として言われますが、ドイツは2000年にですね、再生可能エネルギーの固定価格を20年間固定で買い取るという義務を、電力(会社)に義務づけました。特に太陽光の買い取り価格が高くて電力の卸売り価格の9倍弱。風力発電、陸上の風力発電で5倍弱で買い取るとうことになってます。

その結果、確かにドイツの太陽光発電容量は2008年に世界の4割以上になりました。だけど、それでも発電電力量の1%くらいにしかすぎないんですけどもね。でもまぁ、伸びたということです。それだけ見たら成功のように見えますが、何も太陽光だけの発電量を伸ばすことが目的じゃないんです、コストに関しましては日系ビジネスで連載がありまして、ドイツの専門研究所がドイツのこの太陽光発電に関するコスト計算をしたら、2010年までの10年間で7.2兆円。2010年、単年度でだいたい1.5兆円もかけていたと。


太陽光発電は全体の1%なのに7兆円10年間でかけている。単年度で1.5兆円かけていると。これに加えてですね、買い取り価格のほかにも不安定な発電を安定化させるための費用が必要でしょうと言っていて、これが2006年時点でだいたい約500億円以上かかる。

このままいくと、どんどん太陽光が増えていくと安定化するための安定費用もどんどんかさんでいく。そうすると2020年には約4000億円弱の費用がいると。それだけコストをかけてですね、何になったのかというと。結果ですね、要は太陽光発電の、太陽光発電産業の雇用が生まれるとか、産業が育つとか言うんですが。じゃぁドイツは育ったかと。ドイツの太陽光発電のシェア7割は海外です。海外の方が安くて、しかも5割が中国なんですね。

** 参考

国別太陽電池生産シェア
2005年と2009年
2502_20110724053509.jpg

**

なんでそんな事が起きるかっていうと。日本も同じことをやると同じことが起きると思うんですが、太陽電池の生産地のうちですね、2010年では6割が中国台湾ということになっちゃってるんですね。だから儲かるのは中国台湾なんですよ。

そもそも太陽電池って世間で言われてるような革新的な技術でもなんでもなくて、昔からあるんですね。だいぶ成熟してきちゃって、日本企業が得意とするような技術革新の余地はもう無くて、あとは組み立てだけでコストを下げるということで中国のメーカーが台頭していると、こういう事なんですね。


従ってドイツはですね、膨大な電力料金を使って中国メーカーを儲けさせて終わっちゃったんですね。

そういう事もあってドイツは2010年7月に太陽光発電買い取り価格をですね、12~13%引き下げたんですよ。要は失敗したということなんです。

しかもですね。太陽光発電が普及して雇用が創出される、需要が生まれるって言うんだけども、太陽光発電を使うことによって他の電源を使わなくなるんだから人の雇用とかも奪ってるんですよ。だから奪われたぶんも計算してもらわないと、増えたぶんだけ。しかも消費者の電力負担は増えてますから、消費者が払う電力料金が増えちゃった、それによる消費需要の減少。こういった物もぜんぶ計算に入れていただかないと。

太陽光発電の伸びだけで雇用が生まれた、市場が創出されたというのはですね、呆れたいんちきなんですね。


加えてですね。ドイツのように、ま、そうなる可能性高いんですけども、海外のメーカーに取られちゃうんだと、何のために国民の負担を増やしてるのかまったく分からない。

太陽光発電を家庭にくっつける場合に、蓄電池をつけるとですね。蓄電池はけっこう日本強いのでそれはいいかもしれない。昼間発電して余ったのを蓄電しておいて、夜それを使うと。いうことでですね、蓄電池の需要ができるのならば日本のメーカーはいいかもしれない。

ところがですよ。買い取りをしちゃうわけです。そうするとご家庭はですね、蓄電しないで売電しちゃうんですよ。そうすると蓄電池の需要なんか出ないわけです。つまり、日本の強みである蓄電池の市場を作るためなのが、固定買い取り価格制度がそれを邪魔をして、中国や台湾の太陽光発電のパネルの方を儲けさせちゃうということになってるんですよ。

そこまで考えてる人がいるんですか?っていう事なんです。


それから固定買い取り価格制度っていろいろ問題が他にもあって。今ですね。家庭用太陽発電って1台200万円もするんです。これが技術革新で半分としたって、100万円ですよ。こんなのぽんってお金出せる人そういないですよねぇ。

そうすると、太陽光発電を買える人ってお金持ちなんですよ。ところが、太陽光発電(の電気)が電力会社が買い取るとなると、買い取る為の料金は電力料金に上乗せですからね。

そうすると、電力というのはユニバーサルサービスで、貧しい人も電力使うんですよ。それどころか、低所得者の人の方が支出に占める電力料金(の割合)は高いんですね。そりゃそうですよね。だとすると何が起きるかというと、田園調布の奥様がですね、エコな生活したいって言って、200万円だか100万だか知りませんが太陽光発電をくっつけます。

しかもそれが中国製だったりとかするわけですが、それでこっちの貧しい人からお金を吸い取って、彼女たちが売った電気というのは貧しい人から取ったお金も入ってますから、所得移転をしちゃってるわけですね。


つまり、固定買い取り価格制度というのは逆進性があるんですよ。そういう事を考えたことがあるんですかねぇ。

これが、たとえば環境保全みたいに、石油石炭税って日本にあるんですけど石油石炭税みたいに、その、そういったもので吸い上げた税金で補助金を与える。これは前日本でやってたんですけども、それであれば環境税を使ってやってるようなものなので逆進性は起きないです。だから買い取りよりも補助金のほうがいいんですね。そういう問題です。


さて、いろいろなかなか申しあげてきましたが。まだですね。脱原発とか自然派エネルギーとか言ってる人たちには、私はセキュリティーが大事だと思うので。自然派エネルギーは自給率を高めるという事はあると、火力代替になるんだったらいいと思うので、まぁですね。原発の事故もひどかったので、自然エネルギーとか脱原発とかいきたくなる気持ちも分かりますが。問題はですね、発電と送電を分離するというのは、発送電を分離っていうのを交えている人たち。これはもうはっきり言って許しがたい。


さっき申しあげたように、まず日本っていうのは国土の制約があるので。ヨーロッパはこうでしたね。


2503_20110724053509.jpg




これに対して日本は


2504_20110724053509.jpg


こうですね。従って日本の方はですね、系統がはっきり言って弱いんですね。したがって電力会社がですね、発電と送電の両方に責任をもって。需要と供給を併せて、いま計画停電とか電力需要とか予報されてますよね。送電会社が需要にあわせて常に停電がおきないように供給するためには送電会社が自分で発電所を持ってたほうがぜんぜんいいんですね。

日本の場合は電力網が弱いっていうこともあって、発電と送電が一体となって運営している。

ヨーロッパの場合はあちこちから融通がきくので、それで自由化ということがオプションとしてあったんですが。日本ではそれ非常に無理なんです。


もし送電と発電を分離しちゃうと、送電会社は電力を供給しなければいけない。発電会社は売るだけで供給に責任を負いません。そうすると電力がひっ迫して価格が上がった方が発電会社は儲かっちゃうんですね。という事で日本で入れるのはまずいと。安定供給は確保できないって思います。値段もたぶん上がっちゃうんだろうと。


で、欧米では成功したのか。欧米でも失敗してるんですね。日本は2001年後の電力料金が高いと、


2505_20110724053509.jpg


これを見るとですね。昔は日本の電力っていうのは欧米に比べると高いと言われてたんですけど、今はドイツよりも安いし、そんなに国際的に突出して高いわけじゃないんですね。

しかもですね。電力自由化で安くなったかというと


2506_20110724053509.jpg


イギリス、ドイツ、アメリカ、スペイン、イタリア、フランス、日本と比べてますが。

欧米は電力自由化やったんですが、90年代から2000年代にかけてやったんですけども。2003年を100として指標化すると、イギリスもアメリカもドイツもですねみんな値段が非常に上がっているんですね。

じゃ、電力自由化が遅れているじゃないかと言われている日本は安定的、もしくは下がっているんですよ。

だから電力自由化っていうのは失敗したんですね。


なんでこんな事が起きちゃったかというと、電力自由化をやって何が起きたかというと、それによって自由競争で淘汰をやりあったんですね。それによって寡占化が進んじゃったんですね。また独占に戻っていっちゃったということで、それで電力料金がこんなに上がっちゃったと。

しかも、よく知られている2001年はですね、カリフォルニアで電力危機が起きているということです。


北欧はですね、よく発送電分離、電力自由化の成功例とみなされてるんですけど。北欧の場合はノルウェーの水力発電とかスウェーデンの原子力発電とか、

** 参考 **

北欧諸国の電源別シェア
2507_20110724053522.jpg

**

さっきのですね、こういった電源が、

2508_20110724053522.jpg


下の方の安定した電源が、ずーっと安定的に電力を供給してくれる電源のウエイトが多いので価格変動はあまりないんです。

だとするとですよ。

電力自由化をノルウェーとか北欧みたいに成功させるためには、むしろ発送電分離、電力自由化やりたいんだったら原発のウエイトを増やさなきゃいけないんですよ。

だから、脱原発と発送電分離、電力自由化の議論をからめてる人たちっていうのは言ってることがめちゃくちゃですね。

それだけじゃなくて、発送電分離は再生可能エネルギーの普及を阻害する可能性があります。

さっき言ったように、太陽光発電や風力発電は電力を不安定化する可能性が高いので火力発電とかを併設して安定化を図らなきゃいけない。


だとすると、送電会社は発電所もいっしょに持って流さないといけないわけですよ。もしそれがないとキャパがずっと小さくなっちゃうという事で。発送電を分離するともっと、太陽光や風力発電では入らないという事になります。


それ以前にですね。よく電力は独占してるから太陽光や風力が意地悪されて進まないんだとか言われるんですね。

確かに風力発電や太陽光発電を電力会社へ入れるときは、日本の送電システムは脆弱なので厳しい条件を課すわけですよ。

だけどそれは、発送電を分離して、東電を解体したってその厳しい条件は変わらない。むしろさっき言ったようにもっと厳しくなる可能性だって充分にあるんです。

だから発送電分離は、自然エネルギーを推進したい人は発送電分離は反対すべきだと思います。



時間がだんだんなくなってきましたので。


そもそもですね。独占だから悪だという議論とか、そういうイメージが多すぎます。


確かに、この前の九電のやらせメールなんか典型ですけど、まぁああいう酷いこともありますよ。ありますが、だから独占だからやってるとは限らないわけですね。

例えばやらせメールなんかほんとにばかなことやったと思いますが、でも、脱原発、反原発の人たちだって、ああいうふうな視聴者の声っていう時には集団で組織的にやってるんじゃないんですか?

それ以前にですね。原発に限らず、パブリックコメントなり視聴者の意見っていうものはですね。あまねくですね、誰かが集団的に組織的に意見を反映させようとするもんなんですよ。


だから九電がやってることはほんとにばかだと思うけれどもそれ以前に、視聴者の声を聞くっていうやりかたそれ自体が、視聴者の生の声とか一般の人の声が本当に反映されてると思うこと自体がですね、そもそもの誤りであるという事をわかってもらわないとですね、だめだっていう事です。

何でもかんでもまずい事が起きるとですね、独占だからだとか競争がないからだとか言うんですけど。


じゃあ電力について聞きますが、2000年2001年にエンロンという企業がありましたよね。あれ電力自由化の中で出てきてますが、不透明なインサイダー取引はやるわ政権とは癒着するわで酷かったわけですよ。

自由市場とか透明だから善という考えかたはまったくナイーブすぎますね。そんなこと言ったら最近のユッケで人が4人死にましたけど、焼肉はあれ独占だったんですか?ぜんぜん違うでしょ。そういう事じゃないんですよ。

もっと言うとですね。そんなに独占が嫌だったら。じゃあ欧州の電力自由化の結果何が起きたか。結局は淘汰されて寡占が進んでるんですよ。だから電力自由化っていうのは独占が進んじゃうわけですよ。そのことをちゃんと考えてもらわないと。


もっと酷いのは、電力自由化論者の中には、発送電分離すべきだ。独占がいけないんだと言っておきながら原発は国家独占でやれって言ってるやつもいるんですよ。

今回の事の発端はですね。原発に関してはですね。国有化?国家独占?何を言ってるんだおまえはってね。こういう話なんですね。


それから90年代とか2000年代の初頭の時にですね、電力自由化ってさかんに言ってた人たちが、今回の原発の事故に付け入ってですね、急に前回の議論を蒸し返してるんですが。

あなたがた90年代に電力自由化って言ってたときに、コストが高いから安くしろとかそういう話はしてたけども、誰か原発の安全性について警鐘を鳴らしてた人はいるんですか?ぜんぜん居ないでしょ。

もっと言うと、競争の激化とか利潤追求っていう市場原理主義はですね。安全対策のための設備費用とか電力系統の強化のための長期的な投資っていうものをおろそかにして。安全をおろそかにする傾向を生むものじゃないですか。


現にアメリカが電力自由化してどうなったかとうと。送電インフラが老朽化してどうにもならなくなっちゃってるんですよ。

だからスマートグリットっていう議論が出てきているわけであって、つまり自分たちがばかな電力政策をやって、設備が老朽化してしょっちゅう停電が起きる。

カリフォルニアなんか、年間日本の10倍以上の停電が起きるわけですよ。日本は事故停電で年間10分間くらいですけれども、カリフォルニア160分、イギリスは100分。そういう状況なんですね。

だから、困ったからスマートグリットとかいうわけのわかんないもの持ち出しているのであって。

わざわざ日本の電力システムぶっ壊して、スマートグリットが入って。それを新しい市場が創造されたとかですね。何をばか言ってるんだという話です。


それから電力自由化論者ってずっと小さな政府って言ってたわけでしょ。小さな政府っていうけれども、今回の事故で明らかになったのは原子力の安全対策部門。政府の安全部門ですね、原子力安全保安院とかの力の無さっていうことで、あそこの人員をもっと強化しなきゃいけないわけですよ。

人員を強化しようとしたら政府ってでかくなりますよね。原子力は例外だけれども小さくしろとか言ってた人たちがですね、電力自由化論者でいまがたがたがたがた出てきてるやつらの中でそういうこと言ってたやつはいるんですか?


彼らは単にですね。自分たちがエネルギーに関して無知で自由化したかっただけでそれがうまくいかなかった。もっとはっきり言えば、論破されたんですよ。

それで自分たちのばかげた考え方が通用しないのがわかると、ぜんぶ電力会社の独占のせいだとか、政治と電力が癒着してるせいだとか、そういった陰謀説に流れていっていると。


その証拠に、彼らの電力に関する議論って、今日わたしが言ってきたような論点まったく言ってないでしょ?

わたしが言っていることがぜんぶ正しいとは言いませんよ。言いませんが、私が言ってきたようなエネルギーセキュリティーの論点とか電力の質の違いについて充分に考慮して言っている人はいるんですか?


あのですね。
エネルギー政策や原子力政策っていうのは非常に複雑なんですね。いろんな事が絡み合っている。もちろん矛盾だとか是正すべき点は多いんだけども、ものすごい複雑な話なんですよ。

それをですね。難しくて分かんないからって何がなんでも政官財の癒着だとか電力の構造とか独占とか。


特に許しがたいのは、官僚とか元官僚とかでですね。私は中にいたので中のことはよく知ってますとか。こがちゃんだとか岸のことを言ってるんだけども。

ああいうやつらっていうのはですね、悪いことがでると何でも「私は知ってるんです、電力は政治と癒着してるんです」。何でもすぐ悪魔のせいにして、何でもそれのせいにする。

もうはっきり言ってヴードゥー教ですね。何でも悪魔のせい。それにね、引っ張られるっていうのは。まぁ引っ張られる人がいるのは気持ちは分からないでもないんですけど。私は引っ張られる人はあまり非難しない、引っ張ってる奴は許しがたいです。ほんとに許し難い。世の中を乱すやつですね。


ということでですね、時間がないのでですね。あとスマートグリットがいかにくだらないかという話をしようかと思ったんですけどもう時間がないのでですね。結論をまとめます。


まず第一に、今回の原発事故を受けてエネルギー政策の軌道修正を図る必要はありますよ。あるけれども、私は原発の安全性の強化、津波対策とか、そういった事を中心にすべきだと思います。

特にエネルギーセキュリティーのことを考えてやるべきだと思います。


** 参考 **

事業仕分け第3弾の対象事業一覧
2011.7.24

【エネルギー対策特会】
原子力施設等防災対策等委託費、原子力施設等防災対策等交付金、廃止措置・放射性廃棄物研究開発、高速増殖炉サイクル実用化研究開発

2509_20110724053522.jpg
http://bit.ly/a9esBx


**


それから当面はですね、福島原発の事態の収束。賠償や復興とか、被災者の救済のために国が前面に立って集中してやるべきであって。それをですね、まともにやってないのに、このどさくさにそういった大事なことを差し置いて、再生エネルギーの買い取り法案とか脱原発とかですね。ましてや発送電分離だなんてですね、そんな話を持ち込んだところで事態はますます混乱して、事故の収束とか被災者の救済っていう大事なことが遅れるだけですよ。

エネルギー政策の抜本的な改革だとかいう夢物語とか、電力の構造で誰が悪いだとか誰が癒着してるとかいう陰謀論もね。そりゃおもしろおかしく議論して楽しいと思いますよ。思うけれども、今はそんな事態じゃなくて国家的危機なんだから、そんなふざけた議論やってる場合かと。

そもそもですね。いまそんな冷静な議論ができるような状態じゃない。今日わたしが申しあげたようなことを言う人たちはぜんぜんマスメディア出てこないじゃないですか。

どうしてかって言うと。彼らはそういう事を議論にしようとしていても、それこそ陰謀論者たちが「お前らは御用学者」だとかわぁわぁわぁわぁ言うもんだから。だから議論が通じなくなってる。あれいはそれこそですね、マスコミにシャットアウトされて言わされてないっていう可能性だってあるわけですよ。


こんなですね。
それも原発事故で人間ショック受けてるようなこんな状況で冷静に議論できない。政治も混乱してるところでエネルギー政策を白紙にもどして抜本的に変えろだとかやったらですね。国家の体系変わりますよ。今回のストレステストとか典型だし、何でも白紙に戻してやりゃいいなんてもんじゃないですよ。

白紙に戻して失敗した例って、この前の普天間基地の問題があったわけじゃないですか。それと同じことが起きますよ。

それだけ混乱してる中にですね、自分たちが昔やって挫折した発送電分離とか電力自由化の議論まで。脱原発とか自然エネルギーの議論とかですね。東電憎しとかですね。そういったものにまぜこぜにして持ち出すというのははっきり言ってたちが悪すぎる。
許さないっていうことなんですね。


そういった観点からですね。私が最後にまとめたいのは、原発であれ、エネルギー政策とはエネルギーセキュリティー、つまり安全保障。国家の独立ということを考えて。冒頭も申しあげたように推進派も反対派もそのことをよく考えていただきたいと思うとおもいます。


今日の私の話は人によっては大変不愉快だったかと思いますが、その点もしっかり考えていただきたいと思います。



**//*****//**
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この記事に対するコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
【2015/02/20 00:52】 | #[ 編集]

このコメントは管理者の承認待ちです
【2013/09/18 22:39】 | #[ 編集]

えーと、こいつのくどくどしい説明よ。簡単な一言。
反原発派は別に太陽光発電を望んでない。
TPPの反対ストレスで頭おかしくなったか?
TPPは反対ら原発も反対、これが一般市民だろう。
【2013/08/03 00:10】 URL | 名なしさん #ENvXJ/Og[ 編集]

>>都坂 さま


いつもありがとうございます(・∀・)
山際さんすごかったですね(´艸`)
【2011/07/27 18:28】 URL | ひめ #-[ 編集]

ひめ様、こんにちわ!

こちら貼り付けますね^^

ビートたけしのTVタックル【一部書き起こしと動画】「菅政権では拉致問題は解決しない?」
ついに報じられた菅首相と民主党の闇、北朝鮮とのつながり、献金問題!ついに全国ネットでこの問題が明らかに!山際さんありがとう!
http://omoixtukiritekitou.blog79.fc2.com/blog-entry-1055.html
【2011/07/26 12:05】 URL | 都坂 #-[ 編集]

ひめ様、いつもお疲れ様です!


全文 読んでください 緊急拡散 sengoku38様 山際澄夫様より 尖閣事件の深層
http://ameblo.jp/sankeiouen/entry-10962488846.html


今夜のTVタックルすごかったですよ^^
【2011/07/25 23:09】 URL | 都坂 #-[ 編集]


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